秋は運動会や文化祭、修学旅行など、学校行事が目白押しの季節ですね。多くの子どもたちが楽しみにするイベントですが、中には体調面で大きな不安を抱えるお子さんもいます。特に「起立性調節障害(OD)」を持つ子どもたちにとって、これらの行事は心身ともに大きな負担となりがちです。今回は、起立性調節障害の子どもたちが学校行事で直面する課題と、それに対する学校や家庭の対応について、最新の調査結果から深掘りしていきます。

起立性調節障害の子どもたち、秋の学校行事で直面する「朝の壁」とは?

起立性調節障害の子の秋の学校行事、朝の壁を乗り越えるには?出典:prtimes.jp

一般社団法人 起立性調節障害改善協会が小学生〜高校生の保護者110名を対象に行った調査で、起立性調節障害(OD)の子どもたちが秋の学校行事でどのような困難に直面しているかが明らかになりました。

最もハードルが高いと感じる行事は、やはり身体的な負荷が大きい「体育祭・運動会」で23.5%が参加を見送ったり、途中で離脱したりしています。次いで遠足・校外学習、朝礼・全校集会が続きます。行事の際に子どもが大変そうだったこととしては、起立性調節障害の代表的な症状がそのまま表れており、「朝の集合時間の早さ」が17.5%、「長時間立ち続けること」が16.5%と上位を占めました。屋外での高温や日差し、当日に向けての緊張や不安も大きな負担となっています。

一方で、学校側の柔軟な対応も広がっています。学校からの配慮として最も多かったのは「途中参加・途中退出を認めてもらえた」で23.5%でした。その他、「出欠の扱いを配慮してもらえた」「待機できる場所を用意してもらえた」といった声も聞かれ、個々の子どもの状態に合わせた工夫が見られます。保護者の28.8%が「事前に体調のことを伝えた」と回答しており、学校との連携が重要視されている実態が浮き彫りになりました。

しかし、周囲からの理解不足も依然として課題です。「気持ちの問題では」「本当に体調が悪いの」といった心ない言葉に傷ついている家庭も少なくありません。外見からは分かりにくい疾患であるがゆえに、周囲との認識のギャップが課題として残っています。

ママパパが知っておきたい!起立性調節障害の子どもを支えるヒント

今回の調査結果から、起立性調節障害の子どもたちが学校行事で直面する具体的な困難と、それに対する学校や家庭の対応の現状が見えてきました。コズレ編集部としては、これらの結果を踏まえ、ママパパが子どもたちをより良くサポートするためのポイントを提案します。

まず、最も大切なのは「体調優先」の考え方を家庭内で徹底することです。学校行事は大切な思い出作りの場ですが、無理をして参加し、その後に体調を崩して数日寝込んでしまうことは、子どもにとって大きな負担となります。行事の形に子どもを合わせるのではなく、子どもの体調に行事の参加スタイルを合わせるという協会のコメントは、まさにその核心を突いています。

次に、学校との積極的な連携が不可欠です。調査でも約3割の保護者が事前に学校に相談しているように、子どもの状態を具体的に伝え、途中参加・退出、役割の調整、待機場所の確保など、柔軟な配慮を学校側に求めることが重要です。診断書や医師の意見書を提出することも、学校側の理解を深める一助となるでしょう。学校側も子どもたちの「少しでも参加したい」という気持ちを支えたいと考えているはずです。

そして、周囲の理解を広げるための働きかけも必要です。起立性調節障害は外見からは分かりにくいため、「怠けている」と誤解されがちです。保護者会や学校の先生との面談の機会などを活用し、病気についての正しい知識を共有することで、子どもが安心して学校生活を送れる環境づくりを目指しましょう。どの子も自分なりのペースで学校生活を送れる社会になることを願っています。

【参照元】

PR TIMES + 体育祭も文化祭も「朝が壁」──秋の学校行事と起立性調節障害の子に関する保護者調査

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